仕事始め

はや二日。

昨日はすつかり書くのを忘れてゐたが、森美術館に「レアンドロ・エルリッヒ展」を見に行つたのだつた。やはり昨年の元日に、森美術館村上隆展を見にいき、正月の美術館は空いてゐると味をしめたのである(主に妻が)。案の定、ゆつたりと見ることができた。

レアンドロ・エルリッヒは、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置されてゐる《スイミング・プール》の作家として知られてゐる。一言でいへば、日常空間のなかに「ふとした仕掛け」を施すことに拠つて、驚きを呼び起こすというタイプである。

演劇分野でアルゼンチンといふと、2008年の東京国際演劇祭(TIF)で『溺れる男』を上演したダニエル・ベロネッセ、あるいは同年、横浜の路上で日本の俳優たちと『ラ・マレア』をつくった演出家マリアーノ・ペンソッティ(1973-)がすぐ浮かぶ。と思つたら、国際交流基金にこんないい記事があつた。

プレゼンター・インタビュー:アルベルト・リガルッピ(ブエノスアイレス市シアター・コンプレックス統括館長) | Performing Arts Network Japan

ドイツの影響力が強い、といふ傾向は頷ける。なるほどねえ。

今日は、上野公園まで水族館劇場の「さすらい姉妹」を見に行かうかと思つたが、妻の体調不良もあって、断念。

夕方になつて、上野御徒町で買ひ物。初めてParco-yaを訪れる。夜は惠子さんからお祝ひで頂戴したスペインワインLuna Creciente 2016をいただく。10時就寝、2時には起きて翻訳の仕事をリスタート。妻の風邪を貰つたのか、娘の咳き込みが心配。